2016-01-01から1年間の記事一覧

2016年12月に観た舞台

ドキュントメント『となりの街の知らない踊り子』観劇。北尾亘によるダンスを交えた一人芝居。現代社会に生きる複数の人の視点を通して、多角的に「現代」「東京」をとらえる。スマホ、SNS、人身事故──。都会には様々な「他者」がいて、それぞれ知らんぷりを…

2016年11月に観た舞台

劇団チョコレートケーキ『治天ノ君』観劇。大正天皇の物語。非常に人間らしく、好奇心旺盛で、自由だった大正天皇。しかし幼少から体が弱く、父・明治天皇ほどの才覚がなかったことから、「天皇としてふさわしくない」とプレッシャーをかけられる。それでも…

2016年10月に観た舞台

勅使川原三郎×山下洋輔『up』鑑賞。ダンスとジャズピアノのセッション。すごかった……。クライマックスでの山下洋輔は神がかっていた。馬もリズムに合っていた(というか山下洋輔が馬を見ながら弾いていた)。馬に跨る佐東利穂子の捌きもすごい。大人しい馬だ…

2016年9月に観た舞台

ホリプロ『娼年』(三浦大輔脚本・演出) 石田衣良の『娼年』『逝年』を原作に、三浦大輔が脚本を書いて演出した作品。セックスを介したコミュニケーションの話。主演の松坂桃李はじめ、女優も皆脱いで、身体を張ってギリギリのところまで舞台でセックスを表…

2016年8月に観た舞台

劇団桟敷童子『夏に死す』 劇団初の現代劇。とはいえやはりいつもの桟敷童子。舞台は九州だし、ミツバチを育てる自然農園が出てきたりするし、美術や演出もいつもの感じなので、違和感は全然なかった。ミツバチ農園の部分は以前東憲司さんが外部で作・演出を…

2016年7月に観た舞台

国分寺大人倶楽部『ラストダンス』 国分寺大人倶楽部の解散公演。今まで若者たちの青春や恋愛を描いてきた河西裕介が、最終公演で「大人」を描いた。恋愛に一喜一憂したり友人たちとワイワイやってた楽しい若い時代。しかし年をとると若いころのようにはいか…

2016年6月に観た舞台

木ノ下歌舞伎『義経千本桜』 極度の睡眠不足のため前半結構寝てしまったのが無念も、多田さんらしい演出満載で楽しかった。後半『渡海屋・大物浦』のクライマックスはすごい。終わり方はもっとあっさりめのほうが好み。今の日本に対するメッセージを入れたか…

2016年5月に観た舞台

モダンスイマーズ『嗚呼いま、だから愛。』観劇。最近社会問題ともなっている、夫婦のセックスレスの話。セックスレスで悩む女性が、美人の姉や、妊娠した友人などの周囲の女性と自分の境遇を比べ、どんどん自己卑下していく。その様は痛々しくて切ないのだ…

2016年4月に観た舞台

カムヰヤッセン『レドモン』観劇。劇団初見。SFものだけど感動させる系の話。脚本も演出も役者も上手いのだけど、そつがなさすぎるというか、「上手い」という以上のものが感じとれなかった。もっとどこかを外してみてもいいのでは。でも毎回作風が変わるら…

2016年3月に観た舞台

Straw&Berry『モリー』観劇。やたらとダメ男にモテる女の子が主人公。彼女のルームメイトなどほかの登場人物の恋愛模様もさらりと描く。うーん、もっとほかの登場人物の話も突っ込んでほしかったかも。主人公の女の子に共感できず、あまり入りこめなかった。…

2016年2月に観た舞台

座・高円寺寄席へ。高円寺演芸まつりで、高円寺のあちこちで落語をやっている。今夜は古今亭志ん輔の『火焔太鼓』他一席、桂吉坊の『胴乱の幸助』他一席。志ん輔の人情話がすごくて、引き込まれた。上方落語の桂吉坊も若いのにすごくうまくて、もう笑った笑…

2016年1月に観た舞台

青年団リンク ホエイ『珈琲法要』観劇。実際にあった津軽藩士殉難事件を元に書かれたもの。かなりシリアスな内容なのだが、全編津軽弁で、山田百次の脚本らしく登場人物の会話のやりとりがおかしくて、楽しんで観られた。津軽弁の響きはなんとなくユーモラス…

IAFT『客』

IAFT『客』観劇。完全予約制で、観客は自分たった一人。上演時間は約20分。観客一人に対して役者一人が付き添って回遊するという体験型の演劇だ。場所は非公開で、予約した観客にのみメールで知らされる。観客は指定された場所へ赴き、〝体験″する。 そこは…

the PLAY/GROUND vol.0『ブルールーム』

the PLAY/GROUND vol.0『ブルールーム』観劇。デヴィッド・ヘアーの脚本を、元tptの薛珠麗が演出したもの。男女の愛や性、裏切りを描いた脚本が面白い。演出・美術・照明・音楽が洗練されていてオシャレ。役者もよく、芝居全体の雰囲気がとても心地良かった…