2016年10月に観た舞台

勅使川原三郎×山下洋輔『up』鑑賞。ダンスとジャズピアノのセッション。すごかった……。クライマックスでの山下洋輔は神がかっていた。馬もリズムに合っていた(というか山下洋輔が馬を見ながら弾いていた)。馬に跨る佐東利穂子の捌きもすごい。大人しい馬だった。もっと暴れたら面白かったかも。

『伐採』前半のみ観劇。自殺した女優をめぐり、芸術や死について登場人物がぶつぶつと会話する。セットはかっこよかったが、暗く観念的な舞台で、私には死ぬほど退屈だった。前半だけでも長くてきつかった。後半で劇的に面白くなる気もせず、あと二時間これを観続けるのかと思ったら耐えられず。

イデビアン・クルー『シカク』女性版観劇。ルームシェアしてる四人。個々の動き、全員のダンス。寿司屋のシーンが面白かった。女性版と男性版は基本的に同じ振付らしいが、やはりだいぶ変わるだろう。井手茂太が出演する男性版も観たかった。

『ふくちゃんねる』観劇。ナカフラの福田毅によるパフォーマンス。南池袋公園内のシャレオツなカフェの一角での公演。「通信販売」をテーマに、福田さんが自らの「作品」を何作か発表。「作品」はどれも面白かった。ナカフラっぽいな、とも思った。作品自体のクオリティは高いと思う。貸切ではなく通常営業のカフェでの公演。良く言えば臨場感があるのだけど、どうしても雑音が多く、集中力が途切れる瞬間があった。カフェ上演ならではの題材もあったが、もっとカフェという場所を利用できるのではとも思った。逆に、静かな環境で観たら、純粋に「作品」として楽しめるような気も。カフェでやるなら、その雑然とした雰囲気を利用してもっと双方向なものにしてもよかったかも。シャレオツなカフェっぽい山盛りサラダと小さなパン、ソフトドリンクがつく。サラダもパンもとてもおいしい。サラダの量がすごく多く具もたくさん入っているので、軽食とはいえかなりお腹いっぱいに。ドレッシングもおいしかった。飲み物はアルコールもあったほうがよいと思う。

10月の観劇本数は4本。