9月前半の気になる舞台・2

9月前半の気になる舞台、続きです。

ポツドールvol.19『おしまいのとき』
9/8〜25◎ザ・スズナリ
脚本・演出◇三浦大輔 出演◇米村亮太朗 古澤裕介 松浦祐也 松澤匠/篠原友希子 高木珠里 新田めぐみ
http://www.potudo-ru.com/next/

9月の大本命はこれ。ポツドールについてはもう説明不要かと思います。今回は、ポツドールの前新作公演『顔よ』から数えて3年半ぶりの新作公演(『裏切りの街』はパルコ主催だったので含まれず)。ポツドールの次回本公演は数年先まで未定とのことなので、皆さんぜひこれを観てください。
チラシやHPからはどんなストーリーなのか全然わかりませんが、タイトルや三浦さんの挨拶文から、今の日本の状況を切り取った作品になるのでは・・・と思います(ポツドールはいつも「現在」を切り取った作品を上演しています)。三浦さんが以前からやりたいと言っていたスズナリでの公演ということにも期待しています。ポツドールの作風にスズナリのサイズは合うと思う。
ポツドールは毎回なにかしらの演出的な仕掛けがあるので、なんの情報も入って来ない初日に、ドキドキしながら観に行こうと思います。



ヨーロッパ企画『ロベルトの操縦』
9/8〜18◎本多劇場
作・演出◇上田誠 出演◇石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 西村直子 本多力 山脇唯 /山本真由美 中山祐一朗阿佐ヶ谷スパイダース
http://www.europe-kikaku.com/projects/e30/main.htm

もはやエンターテインメント作品としては鉄板な感じのヨーロッパ企画。本多での公演は二度目なので、広い劇場の使い方も心得ているはず。阿佐ヶ谷スパイダースの中山さんが出るのも面白そう。



文学座公演『連結の子』
9/9〜23◎吉祥寺シアター
作◇田村孝裕 演出◇上村聡史 出演◇金内喜久夫 中村彰男 高橋克明 浅野雅博 木津誠之 亀田佳明 倉野章子 金沢映子 山崎美貴 片渕忍 上田桃子 吉野実紗
http://www.bungakuza.com/ConnectedChild/index-top.html

ONEOR8の田村さんが担当する脚本に期待。若い作家と、ベテランの俳優たちの組み合わせはどうなるか。文学座アトリエではなく吉祥寺シアターでの公演というところにも新鮮味を感じる。



モダンスイマーズ公演『どん底スナイパー』
9/12〜25◎サイスタジオ・コモネ
作・演出◇古山憲太郎 出演◇津村知与支 小椋毅 西條義将 斎藤ナツ子 蒲田哲 宮崎敏行 三田村周三
http://www.modernswimmers.com/nextstage.html

今回、作・演出を担当するのは、主宰の蓬莱竜太さんではなく、古山憲太郎さん。モダンスイマーズは以前にも劇団員全員で作・演出をするという試みをやったことがあるので、まるきり初めてというわけではないんだろうけど、なにが飛び出すかわからないドキドキ感がある。古山さんはわりとアーティスティックだという話を聞いたこともあり、ますますその作品が楽しみ。ちなみに役者としての古山さんも大好きなので、出演されないのはちょっと寂しい。
公演中、3月に上演された『デンキ島〜松田リカ篇〜』の上映会がある(上映会は公演期間中に計8回)。地震の影響で来場できなかった人のために無料公開される。また本公演の前売チケットを購入した人にも、公演チケット1枚につき上映会の入場券1枚をもれなく進呈するとのこと。『デンキ島』は、地震が起こった直後だったにも関わらず、あうるすぽっとで上演されたのだった。こんなときでも幕を開ける決断をした劇団を頼もしく思い、電車が止まって大混乱だった3月14日に出かけて観たのを覚えている。良い作品だったので、観られなかった人にとっては、上映会はありがたい企画だ。ぜひ芝居とセットで。そういう意味では、作・演出も蓬莱さんじゃないし、上映会もありだし、モダンスイマーズの番外公演的な感じなのかな。