毛皮族の軽演劇2011『ボディコン強盗』

毛皮族の軽演劇2011『滑稽を好みて人を笑わすことを業とす』
T演目『ボディコン強盗』

作・演出・出演◇江本純子 出演◇柿丸美智恵 高野ゆらこ 町田マリー 延増静美 金子清文 
7/23〜8/9◎リトルモア地下

以下、ネタばれあり。



「ボディコン強盗」なる仕事をしている集団。ボディコンを着た女性が、プレイとして男性客の鞄など持ち物を盗み(後に返却する)、男性に興奮を覚えさせる・・・という仕事、らしい。
その集団のボスは高野ゆらこ。体にピッチリしたミニワンピを着て、大胆に足を広げ、パンツを見せている。
その集団にいるみさと(町田マリー)は稼ぎ頭。これまた胸も太股もはみ出んほどのものすごいボディコン姿。
そこへ、「ボディコン強盗募集」の張り紙を見て、丸メガネをかけ、キャラクタートレーナーを着てケミカルジーンズを履いた冴えない中年女(柿丸美智恵)が面接へやってくる。
ボスは丸メガネの女を採用することにするが、女は中年太りゆえボディコンが着れず・・・。
その後、丸メガネの女の幼なじみのエリコ(延増静美)がやってくると、ボスはエリコのスタイルと顔の良さを気に入り、即採用する。エリコもノリノリでボディコンを着る。
しかしその頃、ボディコン強盗を狙った「ボディコン狩り」が横行していた──。ボディコンの服だけとられ、パンティとブラジャー姿にされてしまう、という狩りだ。
ある日、心ない客に通報されて警察に捕まったみさとは、ボディコン狩りに遭ってしまい・・・。
・・・とまあ、ストーリーは、どうでもいい感じです(笑)。
はちゃめちゃで、シュールで、暴走してるんだけど、でも愉快極まりなく、楽しくてしょうがない。まさしく毛皮族の王道という感じがします。
とにかく、町田マリーと高野ゆらこが、ボディコン姿で暴れまくっている様を見ているだけで、幸せ。
そして柿丸さんのキャラクターが最高。48歳で独身で友人もなく、毎日酒びたり。ボディコンを着れるようにするためダイエットしようとするも、酒はやめられないし、食べることもやめられない。柿丸さんの自虐的な台詞がいい。
江本さんの出番は少なかったが、ほかの役者たちが十分いい働きをしていた。
やっぱ毛皮族の役者って面白いな〜。