僕の時間の深呼吸

『僕の時間の深呼吸〜21世紀の彼方の時間にいる君へ』

台本・演出◇高泉淳子 出演◇高泉淳子 新谷真弓 小山萌子 山本光洋 遠藤守哉 湯澤幸一郎 あさひ7オユキ
7/13〜18◎青山円形劇場、8/13・14◎兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

1986年に遊◎機械/全自動シアターで初演され、小学生の男の子・山田のぼるを演じた高泉淳子は、「ランドセルをしょったら日本一」と称されたそうです。私は初演は未見ですが、かなり人気の高い作品だったようです。
今回は17年ぶりの再演で、高泉淳子の山田のぼる少年は変わらないものの、台本・キャストを新たにしての上演。
初演の評判が良いので、期待して劇場へ向かいました。
内容は、一本のストーリーがあるのではなく、プロローグとエピローグの間に12のシーンを挟んだもの。
高泉淳子演じる山田のぼるは、孤独な少年。両親は多忙で家にはいつも1人。友達もあまりいない。同級生の女の子は秘かに彼に想いを寄せているが・・・。
山田のぼる少年は、将来に想いを馳せて未来を語るうち、現実とも空想ともつかない場所へ行ったり、様々な不思議な人に出会ったりする。
小学生なのにカウンターバーで飲んだり、夜の遊園地へ行ったり。
彼を追い回す同級生の女の子(新谷真弓)は、将来彼と結婚することになる、という話をする。その話が彼女と山田のぼるのなかで膨らんでいく。
最後には年老いた山田のぼるが登場し、「退職の辞」を述べたりする。退職した後は、海と船を買ったので、そこで小さなカフェをやりたい・・・と話す山田のぼる。
エピローグでは、海に浮かぶ船の小さなカフェが現れる。
全体的に、面白いシーンもあったけれど、退屈なシーンもあって、やや長いな・・・という気がした。
出ずっぱりだった高泉淳子はすごかったけれど。
あと、個人的に好きな湯澤幸一郎さん。久しぶりに見たけれど、相変わらずな感じだったな〜。新谷真弓さんも。
小山萌子さんは、何度か舞台で拝見したことがあるけれど、今回、背の高いスッとした美女役がはまっていた。こんなに綺麗な人だったとは。